旦過だるま堂

銅造塔婆型厨子
厨子とは、仏像、舎利、経典などを納める仏具の一つで、わが国では奈良時代からその例が知られています。
鎌倉時代の創立伝えるこのだるま堂に納めれれている堂造りの厨子は、屋根と塔身をもつ高さ119センチのもので、中には木造の観音坐像が安置されています。
厨子の左側面と背面にあわせて12行の銘文があります。
銘によればこの厨子は、元禄15年(1702年)、姪浜の石橋紹善が、五穀豊穣と家内繁栄を祈って、芦屋鋳物師の流れをくむ博多の大田喜兵衛兼達に造らせ、姪浜の産神住吉神社に奉納したものです。その後明示(明治?)時代の神仏分離の頃、この堂にうつされたものと考えれれています。
この厨子は、大田氏の優れた鋳造技術を示すとともに、近世博多鋳物師の数少ない現存作品の一つとしてきわめて重要な文化財です。

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